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産後がはじまった

こどもがうまれたらそれはもう産後

「保活」はマジでクソ

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気まぐれコンセプト」の新しい絵柄に馴染めずにいる…そんな私の冴えない毎日ですが、なんと認証保育園への中途入園が決まったよ!よかった!!! 
私の場合、早生まれだったので0歳4月申し込まず・近所の認証も産まれてからしか申込不可のところだったので申請せず→産後ぼちぼち動き出すが現在の激戦区だと中途入園がほぼ無理ということが判明→職場から近く待機児童の少ない区に引っ越し決定→認証の5月入園に手当たり次第申し込む…という感じで、なんとか預け先を見つけた形です。引っ越し先が決まったのが4月頭、園に電話をはじめてから最終的に内定を貰うまで二週間という短期決戦でした。職場復帰は秋頃の予定なので、しばらくはゆっくり通わせつつ保育園に慣らしていければと思います。
 
それにしても、やってみて分かるのだけれど、東京23区における現在の保育園入園システムはマジでクソ。「保活」とかほんとくだらない。
 
まず第一に、フルタイム共働きでも0歳4月入園を狙わないと入れない。
保育園の絶対数が足りていない今、認可保育園*1に入るには4月入園しか事実上不可能で、育休を一年間フルで取ってもタイミング良く空きがある園はほぼ皆無*2。で、保育園に入れない場合に限って半年間育休を延長することが出来るので、そうなると1歳4月入園を目指すことになるんですが、1歳クラスのほとんどは0歳クラスからの持ち上がりで埋まってしまうので入園可能人数が少なく、超超激戦。だから育休を切り上げてでも0歳4月入園を目指さないといけなくなっている現状がある。一番かわいい時期に一緒にいられないのは、子どもにとっても母親にとっても不幸だし、手がかかる0歳児の場合保育士さんの数もたくさん必要なので、社会的コストも大きい*3。保育園が足りないから0歳4月を狙うしか無く、その結果すぐに復職する必要のない母親までもが育休を切り上げざるを得なくなって、一層保育園が足りなくなる…という悪循環に陥っているとしたら、本末転倒ではないか。))
 
第二に、早生まれだと無理ゲー。
0歳4月入園の願書提出〆切が多くの自治体で12月頃なので、それ以降生まれだと提出が間に合わない。妊娠中から仮申込を受け付けてくれる自治体もあるが、4月1日の時点で生後57日になっていないと入れない園がほとんどなので、2月5日以降に生まれた子だと、そもそも申込自体不可能。うちは1月生まれだから、無理をすればギリギリ申込自体はできたんだろうけど、首も座ってない我が子を預けて復職するのは不安が大きすぎる…。「そうならないように生まれ月を調整しろ」って言う人もいるけど、それは突き詰めると「早生まれの子を妊娠したら堕胎しろ」ってことなんだと、分かって言っているのだろうか? 世の中の1月〜3月生まれは全滅ですよ。ハイ死んだ! 多分「早生まれだと大変になるから計画的に妊娠しろ」ぐらいの軽い気持ちで言ってると思うけど、こればっかりはどうにもならない部分も大きいだろう。これほど女性の晩婚化や不妊が社会問題になっている中、産み月まで調整しろ(そしてそれができなかったらあなたの自己責任)と迫るのは、ちょっと無茶だ。その対策として秋入園の枠を設けている自治体もあるけれど、枠自体がごく僅かなので(30人クラスのうち3人が10月入園枠とかそういうレベル)、抜本的解決には至っていない。2014年4月2日産まれの子も2015年3月31日産まれの子も同じ「0歳児」として扱われ、2015年4月1日に「せーの」で一斉入園しないといけないってシステムとして破綻しているし、もうすこし赤ちゃんに合わせてあげられないものか。
 
第三に、結局お金をつぎ込んだ者勝ちの勝負になっている。
認可保育園に入れるかどうかは、自治体ごとに定められた指数と呼ばれるポイントにかかっているのだけれど、それを1点でも上げるためにみんな必死。上記のように早生まれで0歳4月入園に申し込めなかったりする場合には、「0歳児の間に認証園・認可外園に預けて復職することで加点を得て、激戦の1歳4月入園を目指す」というのがひとつの定石になっている。例えば杉並区では、2016年4月入園を目指す場合、2015年7月1日から認可外保育園に預けて復職していれば、保育の必要性が高いと判断されて2点プラスになるのだ。でもどの母親もポイントが欲しいのは一緒なので、激戦区においては認証園が年度途中に空くことはほぼなく、すぐ復職しないという人でも2015年4月のタイミングで入園する必要があるのだ。「仕事してなくても保育園に入ることってできるの?」と思った人もいるかもいるかもしれないが、入園から一ヶ月以内に復職しないと退園になる認可保育園と違い、認証・認可外の場合、復職義務はない。だからとりあえず4月に入園して月謝だけ払い、席をおさえておく…というのが、一つのテクニックとして横行している。復帰直前に希望園に空きが出る確率もゼロではないが、宝くじに当たるぐらいのミラクルなので、それに期待することはできないのだ。それで4月〜6月の三ヶ月間は月7万円近い月謝を払うことで席をおさえ、それで加点がつくギリギリの7月1日に復職すれば、「保育の優先度の高い子ども」の一丁上がり。これが金でポイントを買う以外の何であろう?*4
 「保活は情報戦だから!」「早めの行動が大事だよ!」とかいくらかっこいい言い方で言い繕ってみても、結局は法令に違反しない範囲で金を積んだ者勝ちの姑息な戦いなのだ。
 
…と、他にもいろいろ文句はあるけど、言いたいことは「こんなくだらない戦いを強いられる保活システムってクソ!」の一言に尽きる。
少子化労働人口の減少が社会問題である以上、子どもを産んでも働き続けるという選択はある意味で社会の要請であり、「仕事も家庭も両立したい!」という若い女のワガママでは決してありえない。「そこまでして何故働くの?」「小さい子どもを預けてまでしないといけない仕事なの?」と問われたことも実際にあるが、実際に復職してみて、体力的・精神的にどーーーーしても無理、と感じるまでは、私は働き続けたいと思っている。そんなささやか(?)な願いがワガママだと非難され、乳飲み子を抱えた母親が世間にぺこぺこ頭を下げながらここまでしないとといけないなんて、最早嫌がらせ以外の何であろう。
 
「そんなクソなら保活なんてやめちまえよ」「別に保育園に入らなくてもいいんじゃない?」という向きもあろうが、何がひどいって、働く母のほとんどはこの戦いから降りることが出来ないのである。このくだらないゲームから降りるために残された選択肢は、「高額なシッターを雇う」「仕事を辞めて自分で育てる(専業主婦になる)」「待機児童ほぼゼロの地方に引っ越す」「地方に住む両親を育児要員として呼び寄せる」ぐらいしかないのだが、どれも現実的ではないため、結局クソと気付きつつもその戦いに身を投じるしかないのだ。
何を隠そう文句ばかり書き連ねているこの私も、100万近くかけてあわてて引っ越しをし、復職までの数ヶ月は払わなくて良い月謝を払うことでなんとか席を確保した、姑息な一人なのである。ここまでの負担を強いる保活はおかしいと思いつつ、私もそのシステムに丸乗っかりし、悪しきシステムを再生産するしかないということに強い矛盾を感じつつ、いまこのブログを書いている。「そこまで大変なのは都心の激戦区だけの話では?」「引っ越しまでしないといけないのはごくごく一部の特殊な人なのでは?」と考える牧歌的な方もいるかもしれないが、東京23区ではどこも似たような状況で、引っ越し席取りなんて当たり前。私のような例は佃煮にするほどありふれた話だ。
 
「結局保育園に入れんだからいいじゃん…」「黙っとけよ…」と思う人も多いだろうし、文句を言うばかりでは社会の共感は得られないということは重々承知している。保育園が悪い訳ではないし(「ちょっと遠いけどここに預けたい!」と思える園から内定を貰うことが出来た私はラッキーだ)、役所もいろいろ頑張ってくれているのだということも分かっている。
が、それでも私は言いたい。
この保活システムはマジでクソ!!

*1:「認可保育園=国の基準を満たした保育園」のこと。入園にあたっては区などの自治体に書類を提出し、保育の必要性が高い人から入園していくというシステム。広い園庭があるなど設備が充実しており、保育料も安いので、みんなここに入りたがる。後ほど出てくる「認可外保育園」とは、園庭がないなどで国の基準を満たしていない保育園のこと。東京都独自の基準を満たした「認証保育園」も認可外保育園の一種だが、区から一定額の補助金が出るので保育料もそこまで高くなく、急な延長保育などにも柔軟に対応してくれるため、認可保育園に次いで人気が高い。認証でない完全な認可外保育園となると正直ピンキリなのだが、広くてきれいな園だと保育料が月10万以上かかったり、不衛生でとてもじゃないが子どもを安心して預けられなかったりで、希望者は多くない

*2:認証や無認可園ならなんとかなるんじゃねーかと思っていた時期が私にもありましたが、激戦区の場合、狭い認証でも、200人待ちで当たり前というレベルでした。狂ってますよね。

*3:国が保育士の配置基準を定めているのだが、1〜2歳児では保育士一人で子ども6人を見れるのだが、0歳児だと保育士一人で子ども3人しか見れない。3 歳になると保育士一人で20人の子どもを見れるため、安倍さんが「育休3年」と言っているのは、保育園に金をかけたくないからでは?と内心思ってい る…

*4:しかも余談になるが、認可外園の入園選考は園に委ねられており、その方法も抽選、応募順、保育の必要性に応じて選考…など様々だ。純粋な早い者順の場合、2015年4月入園の登録開始が2014年4月1日からはじまるケースが多いので、妊娠の早い段階で申し込まないと実質間に合わない。早生まれの場合はその頃には妊娠すらしてない場合もあるし、出産後にしか受付をしてくれない園もあるので、いずれにせよ「詰む」。