産後がはじまった

こどもがうまれたらそれはもう産後

25年前からくすぶる腹帯問題

 

良いおっぱい悪いおっぱい 完全版 (中公文庫)

良いおっぱい悪いおっぱい 完全版 (中公文庫)

 

 妊娠エッセイ本の名著として、人から薦められて読んだ。本書は1985年に刊行され一世を風靡したエッセイを、25年が経った2010年に大幅加筆ののち文庫化したもの。詩人である伊藤さんは25年の間に、結婚、離婚、堕胎、流産、出産、再婚、国際結婚、閉経…と、女としての経験を上から下まで全部経験されていらっしゃる。

伊藤さん自身によるイラストも多数載っていて、全体的な古くささは否めないものの*1、書かれている内容は全く古びておらず、驚愕した!!

たとえば腹帯について、

どういうわけだか、母親とか近所のおばさん、助産婦など、年配の女の人はハラオビに執着します。あんまり執着するんで、なんかあるんじゃないかと思うくらいです。

とあって、今も!今もですよ!!義母にしつこく言われてますよーー!!と、叫びだしそうになる……。なんで世の中の母親たちは、あんなにキチガイみたいに腹帯のことばっかり言うんだろうか? そのトラウマで、最近腰が痛くなってきたのだが、ガードル型腹帯もつけたくない…。

そんな伊藤さんが2013年に出されたエッセイ「閉経記」もたいそう面白かった。娘ばかり3人を産み、アメリカのカリフォルニアで3人目の旦那さんと暮らす伊藤さんは、いろんなものから解放されてとても自由に見える(といっても親の介護やら看取りやらでいろいろ大変そうだが)。女はいくつになっても楽しめるのだな、捨てたものじゃないなーと思える、良著。

閉経記

閉経記

 

 

*1:イラストはなんというか中島らもっぽい感じ? 文学とマンガが近付いていた時代性をびんびんに感じる…